マイク・スピーカーの周波数特性の見方とは

マイクやスピーカーのスペックの一つに周波数特性というものがあります。

この周波数特性とは一体何なのでしょうか?

周波数特性とは

周波数特性とは、その機器の再生周波数帯域を示す数値になります。

簡単にいうと、その機器が再生をすることができる低音域から高音域の範囲を表す数値になります。

この際「○Hz~○kHz」のように表記されます。

○Hzは何を表している?

では上記で出てきた○Hzとは何を表しているのでしょう?

音は空気を振動させて人の耳に届きます。

この時、1秒間に空気がどのくらい振動するかによって音の高さも変わります。

その振動する回数を表したものが「Hz」(ヘルツ)になるのです。

この数値が小さければ低い音、大きければ高い音として人には認識されます。

例えば周波数特性が「10Hz~10kHz」と表されている場合低音域10Hzから高音域10kHz(10,000Hz)までを出力出来る周波数特性ということになるのです。

スペック的に十分といえる周波数の範囲はどのぐらい?

では、マイクやスピーカーで十分なスペックを持つといえるにはどの程度の周波数の範囲があれば良いのでしょうか?

一般的に人が聞き取れる周波数帯域は、個人差はありますが「20Hz~20 kHz」と言われています。

ここで一度、実際の商品でこの周波数特性がどのように記載されているのを見てみます。

参考:EPOS | SENNHEISER製 スピーカーフォン EXPAND 20 

上記のスピーカーフォンにおける周波数特性は、「スピーカー:150Hz~15,000Hz」となっています。

1 kHzは1,000Hzと計算できるので、このスピーカーの周波数特性は150Hz~15 kHzになります。

人が聞き取れる範囲の間に十分収まっていますので、この商品は十分人が聞き取りやすい良好な音質を出力するととらえる事が出来ます。

さらにここで最近よく耳にする「ハイレゾ対応」というものをご紹介します。

ハイレゾ対応とは40 kHz以上の高域が再生できるものを指します。低域に関しては規定がありません。

つまり非常に高い音も再生できる機器とされており、これが一般的に世の中では高いスペックを持つ商品として扱われています。

しかし、ここで考えてほしいことが、上記でも述べた「一般的に人が聞きとれる範囲は20Hz~20 kHzと言われている」という点です。つまり、ハイレゾ対応商品の40 kHz以上の高域は、多くの人が聞き取れることができない音になるのです。

ではなぜ多くの人が聞き取れない40 kHz以上の商品が売り出されているのでしょうか。

一説として、音楽をやっている、また音楽鑑賞が好きで音響にとことんこだわりたい人に向けた商品として展開されている考えられます。

ハイレゾの音源データとして売り出されているものの代表例として、アーティストが自分のライブ音源を配信するケースが挙げられますが、これにはアーティストの「より臨場感のある音質で自分たちの音楽を聴いてほしい」という意向が含まれている事が多いのです。

しかし、音が聞こえる範囲は人によって様々です。

その為、どのくらいの音質で満足できるのかは感覚的な部分が多く一概には言えません。

一般的に人が聞き取れるという事で言えばが「20Hz~20 kHz」の範囲であれば、十分なのですが、高音域を聴き取れる方にも満足頂ける、つまりより多くの人の満足を得たすためにハイレゾ対応製品のような商品が存在する訳です

このように人が聞くことが出来る周波数はそれぞれ異なるため、スピーカー、イヤフォン、ヘッドフォン、そしてスピーカーフォンなどはスペックだけで判断するのではなく実機で聞くことも大切です。

様々な会社ではヘッドセットやスピーカーフォンのレンタルを行っているので、自分に合った商品を探すことが大切です。

※参考: EPOS | SENNHEISER製高品質スピーカーフォンはこちら