スピーカーフォンが反響してしまう時の対策方法
スピーカーフォンを使用すると声が反響してしまうことがあります。
ではそもそも反響とはどのような現象なのでしょうか?
また、反響する原因はどのようなことで、どういった対策を採れば良いのでしょうか?

反響とは

反響は音波が障壁にぶつかって反射し、再び聞こえる現象のことを言います。
自分が発した声が再び自分にも聞こえるという様な減少で、こだまやエコーと考えると分かりやすいかもしれません。

反響が起こる原因は?

では反響が起こる原因はどのようなものになるのでしょう?
それはマイクとスピーカーの距離になります。
スピーカーフォンはスピーカーとマイクが一体化になっています。
つまり相手の声を出すスピーカーの近くに、相手へ声を届けるためのマイクがあるということです。
 
そのため、スピーカーから出た声をマイクが拾うことがよくあります。
そうなると相手が発した声をそのままマイクで相手に届けてしまうことになります。
その結果、相手は自分の発した声が自分に聞こえる(エコーバック)という現象が起こるのです。
これが反響が起こる原因になります。

反響が起こった時の対策は?

反響が起こった時には、スピーカーの音をマイクが拾わないようにすることが必要になります。
ではどうすれば良いのでしょう?
それは「スピーカーの音を小さくする」ということです。
ただそうなると声が聞こえにくくなります。
そのため、合わせて声を発する側が「大きくはっきりと発音する」ということも必要になります。どうも、これは実際の会議では少し現実的では無いですよね。

根本的な反響対策は?

上記の対策はあくまでも応急的な処置であり、そのために会議の進行がしにくくなったり、相手やこちらも音声が聞こえにくくなってしまうというデメリットがあります。
では根本的に解決をする方法はないのでしょうか?
一つは「エコーキャンセル」機能付きのスピーカーフォンを使用するという事です。この機能によりマイクとスピーカーの位置が近くであっても相手の声をマイクが拾いにくくなります。
 
 
また、スピーカーフォンを使用せず、「ヘッドセット」を使用するということも解決策の一つでしょう。
ヘッドセットとはヘッドホンやイヤホンとマイクが一体化になっているものです。
 
ヘッドセットは耳に装着したヘッドホンやイヤホンから相手の声が聞こえるため、声が外へ漏れることは少なくなります。
そうするとその声をマイクが拾うことが少なくなり、反響が起こりにくくなるのです。
 
ただこれに関してもデメリットがあるとすれば、イヤホンもマイクも一人用(つけている人間が独占することになる)なので、例えば1対1の会話なら問題はないですが、2対1、2対2など、少なくともどちらか一方が同じ場所で複数で会話に参加したい場合は少々不便です。
 
 
スピーカーフォンはハンズフリーで会話ができ、かつ装着する必要が無いので、日常生活だけでなくビジネスの面でも非常に便利な道具です。
しかし、上述したように相手の声をよく聞こうと思い音量を上げるなどすることで反響が起こることがありますので、上述したようにノイズキャンセル機能、エコーキャンセル機能が実装されている製品をお使いになる事をお勧めします。
しっかりと反響対策をし、便利にストレスなくスピーカーフォンを使用しましょう。