音の不思議さ Sound is Misterious

当社は人と人とのコミュニケーションを支える「製品」「サービス」「技術」を世の中に届けて行く事を事業のテーマにしています。特にその中でも「音」によるコミュニーションに焦点を当てています。いつもこのコラムでは音声デバイスなどのちょっとしたアドバイスを載せていますが、たまには少し切り口を変えて私（ジェイドしゃちょー）が日頃思っている事を書いてみる回も増やしていければと思っています。

1 音はとても不思議です
2 音はエネルギー
3 音のコミュニケーションはエネルギーのやりとり?
4 なるほど、言霊!

音はとても不思議です

この音というのは一体何なのでしょうか。科学的に言えば「物質が動き、擦れたりぶつかった時に出る空気の振動が、気体・液体・個体などを介して伝わる波のようなもの」という事になります。つまり何かが変化（動き?）し、何かを伝わり、感知する何か（人間の場合は耳）があって初めて音なのです。。

音はエネルギー

最初のところを考えみましょう。何も無いところ、何も変化が無いところからは音は発生しようが無いのですか。つまり音が発生する源では何らかのエネルギーが働いているという事になります。自然が発する様々な音もその大元には何らかのエネルギーがあるという事ですね。私の好きな音のうちの一つである「雨の音」一つとってもそれは元はと言えば太陽のエネルギー（熱）による海や地上の水が蒸発し、それが上昇気流によって空高く温度の低いところまで辿りつき、それが雲つぶとなり周りの水蒸気を取り込みながら大きくなってやがて上昇気流では支えきれなくなるレベルまで成長して地上へ向かって雨となって落下していきます。そしてその雨が大地や水面、あるいは森の木々やに人間の作った家の屋根、道路に着地した時に音が発生します。その音を私たちは耳というセンサーで捉えます。

雨の音を聞いていると癒される方は多いかと思いますが、この音の裏側に隠れている太陽のエネルギーが姿を変えた音として人を整えてくれている気がしてなりません。（太陽は様々な時代、様々な国で神とされる事が多いですよね。日本なら天照大神や大日如来、エジプト神話ならラー、ローマ神話のアポロ、その他たくさん）

このように私たちが生活している周りを取り囲む様々な音の発生の原因は何らかのエネルギーであると思った方がよいかもしれません。上述したように癒される音もあれば、不快になる音もありますが、その音の後ろ（というか、中というか上）には、ポジティブなエネルギーやネガティブなエネルギーが隠れていると思えてならないのです。

音のコミュニケーションはエネルギーのやりとり?

そんな音を使って私たちは言葉を操り人とコミュニーケーションします。同じ言葉でも音によるそれは文字によるものと比べてエネルギーの伝わり方がより大きい気がするのは私だけでしょうか。人間の言葉は何らかの思いや感情、意図があって発せられます。それらはある種のエネルギーです。ですからそれが乗った音は（そのエネルギーにより）人は奮い立たせたり、穏やかにさせたり、不快たらしめたり、怒らせたりする力を持っているのではないでしょうか。

「ありがとう」という言葉ひとつとっても、文字にすれば「ありがとう」以上でも以下でも無いのです（絵文字など入れれば多少エネルギーが乗るかもしれませんが）が、音で発する「ありがとう」の伝わり方は人によってもシーンによっても千差万別。心をこめた「ありがとう」なのか、挨拶程度の「ありがとう」なのか、はたまた本当はそう思っていない「ありがとう」なのか。