WEB会議時に発生するハウリング防止対策について
最近では重要な会議をWEBで済ませることも多くなりました。
直接対談せずに行う会議だからこそ、“音”が重要なポイントになります。
相手の声を聞き取りにくかったり、妙な雑音が入ってきたりすると会議に集中できなくなります。
ここでは、WEB会議における音のトラブルの中でもハウリングと呼ばれる現象について、
その対策方法を見ていきましょう。
WEB会議時に起こる音のトラブルとは
音声にまつわるトラブルには大きく分けて以下の3つがあります。
1.反響
「エコー」とも呼ばれる現象です。
一般にはさまざまな音が壁や床から跳ね返ってくることで、
Web会議においては自らの声が相手先のマイクから折り返して返ってくることを指します。
2.ハウリング
難しい言葉ですが、「正帰還」と呼ばれる現象です。
マイクがスピーカー音を集音してしまい、発振状態となることを指します。
よくある“ピー”や“キーン”といった音の原因がこれです。
3.騒音(ノイズ)
PCのファンの音や、外から聞こえてくる自動車の音、資料などの紙をめくる音など、
身近にある音がマイクに入り込むことを指します。
より良い会議を実現するためには、これらの音を回避する対策が必要になります。
ハウリングが起きる原因
カラオケなどで経験したことのある方が多いかと思いますが、マイクをスピーカーの方を向けるとキーンと音がなります。
これは、マイクが拾った音をスピーカーが出し、その音をまたマイクが拾うために、
集音・拡声が際限なく起こってしまうことが原因です。
ハウリングを防ぐ方法とは
最も簡単で効果のある方法は、「PCに搭載されたマイクやスピーカーを使わない」
「外部マイクやスピーカーをPCに直接つながない」の2つです。
PCに直接つながった状態でマイクやスピーカーを使うと、
エコーが発生しやすく、このエコーのためにハウリングが起こりやすい状態を招きます。
ハウリング防止にはエコーキャンセル機能搭載のスピーカーフォンがおすすめ
さらにハウリング効果の高い手段として、エコーキャンセル機能を搭載したスピーカーフォンを使うことです。
エコーキャンセルとは、その名の通りエコーを防止する機能のことで、身近なものでは電話などにも利用されているものです。
近年では、WEBによる通信に合わせ、スピーカーフォンにもデジタル信号用のエコーキャンセル機能が付随したものが登場しています。
ハウリングの原因のひとつがPCにおけるエコーであるため、当機能を持つスピーカーフォンがハウリング防止に極めて有効であると言えます。
また、マイクやスピーカーなどが一体となって、半径数メートルの声を良好に集音できるなどの優れものも存在するため、
上質なコミュニケーションを達成するための便利なアイテムとなります。