テレワーク中に使用するヘッドセットのマイクはどんなものがベスト?マイクの種類と選び方
テレワークが普及してきており、オンライン会議やちょっとした打ち合わせなどで重宝するヘッドセットに注目が集まってきているのをご存知でしょうか。
ひと言でヘッドセットと言っても種類は様々あり、機能や性能にもそれぞれの特徴があるため、欲しいと思ったとしても、いざ購入というときに迷ってしまいますよね。
ストレスを少なくし、快適なテレワークを実現するためにも、様々な機能や性能の中から自身のニーズに合ったヘッドセットを選びたいものです。
この記事では、テレワーク用ヘッドセットを選ぶ際のひとつの指標として、マイクに注目し、ヘッドセットの選び方をご紹介します。
ヘッドセットのマイクの種類とそれぞれのメリット・デメリット
テレワーク用のヘッドセットを選ぶ際は、マイクの種類について確認することをおすすめします。
テレワーク中の打ち合わせや会議などでは、集音されたすべての音が相手に届くわけですから、周りの音や雑音などが入らず、クリアに発言を届けられる性能のものを選ぶと良いでしょう。
ヘッドセットのマイクが音を拾うときに、どの範囲までの音を拾うのかを「指向性」という言葉で表します。
指向性には大きく2つのタイプがありますので、それぞれメリットとデメリットを踏まえてご紹介します。
無指向性タイプ
まず、1つ目は無指向性タイプです。
このタイプは360度全ての方向からの音を拾えるように設計されたものです。
マイクがどちらを向いているのかを気にせずに話すことができますが、360度から音を拾うため、テレワーク時のオンライン会議などでは、あまり聞かれたくない生活音なども拾われてしまうというデメリットがあります。
また、カフェなどでテレワークをする場合に、周囲の話し声などが拾われてしまうため、クリアな音声が届けにくくなってしまいます。
テレワーク時のオンライン会議向けとしてはあまり適さないと言えますが、どうしてもこのタイプのヘッドセットを選びたいという場合には、ノイズキャンセリング機能付きのものを選ぶようにしましょう。
指向性タイプ
2つ目は指向性タイプです。
双指向性と単一指向性の2種類あります。
双指向性は、マイクの前面と背面のふたつの方向から集音するように設計されたものです。
そのため、例えばインタビューのように、向かい合って話す場合などに適したものとなっています。
無指向性タイプほど周囲の音をキャッチすることはありませんが、例えばタイピングをしながらの打ち合わせの場合にタイプ音をキャッチしてしまうことがあります。
一方、単一指向性は、名前からも想像できるように一方向からの音だけを集音するように設計されたものです。
このようなヘッドセットは、カフェなど周囲の雑音が多い場所でもノイズが入りにくいので、自分の声だけを伝えたいテレワーク時のオンライン会議などに向いています。
ただしその設計ゆえに、はっきり話さないとしっかり音をキャッチできないということがあります。
また、マイクの向きが固定されていないモデルの場合は、向きをきちんと確認しないと音が拾えないこともあるので注意が必要です。
テレワーク中に使用するヘッドセット・マイクの選び方
テレワークで使うヘッドセットやマイクには、イヤホンとマイクが一体化しているものが多いかと思いますが、その種類は大きく2つに分けられます。
イヤホンケーブルの中間地点にマイクが内蔵されているインラインマイクの形であれば、丸めて収納できるうえ、スマートフォンの付属品としてついていたり、100均のお店などでも手軽に購入することができます。
しかし、服との摩擦音などの雑音が入りやすかったり、マイクの位置が固定されていないため、音声がなかなか安定しないというデメリットがあります。 一方のヘッドセットタイプは、多少かさばるかもしれませんが、マイク位置が固定のためしっかりと音声を捉えることができ、製品数も多いためニーズや好みに合ったものを選ぶことができます。
テレワークで使用するのであれば、やはり音質や音の安定性にはこだわるべきかと思いますので、ここではヘッドセットタイプについての選び方をご紹介します。
ノイズキャンセリング機能付きのものがおすすめ
ヘッドセットをテレワークで使うことを前提に考えると、ノイズキャンセリング機能がついているものを選ぶのがよいでしょう。
周囲の雑音や環境音をできるだけ拾わずに音声のみをクリアに届けられれば、お互いに会話に集中でき、ストレスのないテレワーク環境が得られます。
ノイズキャンセリング機能があれば、例えば移動中の新幹線やサテライトオフィス、自宅などで働く場合でも、周囲の雑音を気にせず会議に参加できるでしょう。
持ち運びするなら取り外しできるタイプがおすすめ
場所を選ばず仕事ができ、オンラインでの打ち合わせや会議にも参加できるのがテレワークの利点です。
自宅に限らず、カフェやサテライトオフィスなどに移動してテレワークをする人も多くなっているようです。
パソコンはもちろん周辺機器として、ヘッドセットも持ち運ぶことになりますが、そうしたときにはマイク部分が取り外しできるタイプがおすすめです。
先ほどのインラインマイクタイプは持ち運びに便利ですが、音質などに不安があります。
周囲の雑音が多い場所こそ機能性があるものを選びたいものですが、テレワーク時に持ち運びの利便性を考えたいとするのであれば、マイクの取り外しが可能なヘッドセットを検討してみるといいでしょう。
ピンジャックタイプよりもUSB接続タイプの方が音質が良い
ピンジャックタイプは馴染みもあり、パソコン以外のオーディオ機器などでも使用できますが、音質についていうならば、USBタイプの方が良いとされています。
その理由として、ピンジャックタイプは、パソコンに内臓されているオーディオチップの性能に依存するのに対し、USBタイプは製品側に内臓されているADCというチップに依存するという違いがあげられます。
パソコン側に依存するピンジャックタイプは、音量が小さく聞き取りにくいというトラブルが起きやすく、アナログ信号を使っているためノイズも入りやすくなってしまいます。
USBタイプは、本体内蔵の音声をデジタル信号化するADCチップに依存するため、音量が安定していてノイズも入りにくくなります。
そのため、テレワーク用のヘッドセットを選ぶなら、USB接続ができるものがおすすめです。
ヘッドホンに外付けマイクを付ける方法もある
着け心地や音質などの点で気に入っているヘッドホンを使いたいという場合は、外付けマイクを使用するとよいでしょう。
手持ちのヘッドホンに、付属の台座などを使ってマイクをセットすることで、ヘッドセットと同じように使うことができます。
パソコンにはそれぞれのケーブルをつなぐことになりますが、一本化するアクセサリーが用意されているケースもあります。
また、イヤホンにも対応できるネックタイプもあり、首にかけてマイクを固定することができます。
テレワーク用にヘッドセットを買うならマイクの性能も必ずチェックしましょう
マイクにこだわらずに適当に購入してしまい、実際に使ってみたらノイズやハウリングが起きてしまったり、音声が聞きづらいといった小さなトラブルが起きることが多いようです。
テレワーク時の打ち合わせやオンライン会議などでこのような事が起きると、スムーズに会議が進行せず、相手にも不快な思いをさせてしまいます。
気持ちよくスムーズにテレワークで仕事をするためにも、ヘッドセットのマイクの性能にもぜひ注目してみてください。