USBのヘッドセットの長さは延長可能か?
「ヘッドセットのケーブルがもう少し長ければ便利なのに」というケースはありませんか?
USBはケーブルを延長することができるのでしょうか。
延長する上で必要な機器、長さの限界、使用上の問題はないのかをご案内します。
USBケーブルの延長は可能
USBはケーブルを延長することができます。
販売されている延長ケーブルは、長さが1m、2m、5m等と長さが細かく分かれているので、希望通りのケーブルが手に入りやすいと言えます。
ですが、メーカーの純正ではないケーブルは、相性の問題が出る可能性があります。
ヘッドセットの音が聞こえない等の正常な動作をしなかったとしても、メーカー保証の対象外となっています。
USBの最大伝送距離は5m
ただ単にケーブルをつないで長さを延ばすこと自体は比較的容易です。
ただし、USB1.0と2.0には最大伝送距離が5mであるという制限があります。
ちなみに、USB3.0規格の場合はさらに短く、3mが最大伝送距離です。
最大伝送距離を超えると信号が減衰してデータが伝わらなくなります。
ヘッドセットに限らず、USBケーブルの長さは3mもしくは5mであることを覚えておきましょう。
信号補正機能内蔵の延長ケーブル
どうしても5m以上延ばしたい場合は、通常の延長ケーブルではなく、リピータケーブルというものを使ってください。
リピータケーブルには信号補正機能が内蔵されているため、5m以上の長さでも信号が伝わります。
それでもリピータケーブル同士をつないでさらに延長、というところまでは保証していません。
また、5m以内のケーブルとUSBハブをつないで延長することもできます。
もっとも、5m以上の延伸が必要な場合は、初めからBluetoothのヘッドセットを使用することをお勧めします。
ご案内した通り、USBケーブルは通常5m、場合によってはそれ以上の長さに延ばすことができます。
ですが、USBは伝送距離よりも、理論上では同時に127台接続できるという点にメリットがあります。
それぞれのデータ通信の手段の長所と短所を知った上で、延長ケーブルを使うのか、別の手段で接続するのかを考えるようにしましょう。
ピンジャックタイプの場合も延長可能
ピンジャックタイプのヘッドセットでも、必要な長さの延長コードを購入すれば延長が可能です。
さまざまなメーカーから、ピンジャックタイプの延長コードが販売されていますが、USBケーブル同様にメーカーの純正品でない場合は、ノイズが入ったり、正常な動作をしなかったりと問題が起きる可能性があります。
その場合も、メーカー保証の対象外となってしまうので注意が必要です。
ヘッドセットの延長ケーブルを購入する際の注意点
ヘッドセットの延長ケーブルは、さまざまな種類のものが販売されています。
購入の際に、自身のヘッドセットにはどれが最適なのか迷うことも多いかと思います。
失敗しない延長ケーブル選びのために、購入する際の注意点をご説明します。
USBケーブルは伝送距離に注意
前述したように、USBケーブルには最大伝達距離があり、この距離を超えてしまうとデータを伝達することができなくなってしまいます。
USB1.0とUSB2.0は最大5m、USB3.0は3mが最大伝達距離です。
USBケーブルでヘッドセットを延長する場合は、ご自身のUSBの規格と伝送距離を確認してから購入しましょう。
ピンジャックタイプは3極プラグと4極プラグを間違えないように注意
ピンジャックタイプのヘッドセットにも、プラグの規格の種類があります。
一般的には、2極、3極、4極、5極のタイプがありますが、ヘッドセットには3極プラグと4極プラグが多く採用されています。
延長ケーブルも、ヘッドセットに合わせたプラグを選ぶ必要があります。
3極のプラグは、音声の入出力がステレオ形式になっていて、一般的な音楽プレーヤーなどに用いられます。
4極プラグは3極プラグにマイク機能を加えたものになります。
4極プラグの場合は、1本のプラグで音声出力と音声入力が可能ですが、3極の場合は、出力と入力それぞれにプラグが必要です。
そのためヘッドセットの3極タイプは、ヘッドホン端子とマイク入力端子の2本を用いることになります。
3極プラグと4極プラグを間違えて接続してしまうと、音が聞こえない、小さいなどの不具合が起きてしまうので注意が必要です。
延長ケーブルを選ぶ際も、ヘッドセットが3極プラグか4極プラグかを確認し、規格にあったものを購入しましょう。
ピンジャックタイプで音質重視ならプラグやニッケルメッキよりも金メッキ
ピンジャックタイプは、プラグの先端をよく見ると銀色のものと金色のものがあることが分かります。
銀色のものはニッケル、金色のものは金メッキが使用されていることがほとんどです。
ニッケルメッキは強度が強く丈夫と言われていますが、音質を重視するなら金メッキがおすすめです。
金メッキタイプのものは、接触不良が起こりづらく、高音質での出入力が可能と言われています。
このメッキ部分に使用する金属の素材や純度によっても延長ケーブルの価格は変わるので、重視するポイントを明確にしてから延長ケーブルを選びましょう。
耐久性も重視すべき
ヘッドセットを頻繁に使用するのであれば、延長ケーブルの耐久性も重要です。
延長ケーブルが短すぎると役に立ちませんが、長すぎると色々な場所に引っ掛けて破損してしまうこともあります。
ヘッドセットを使うシーンをよく確認し、ちょうど良い長さの延長ケーブルを選ぶようにしましょう。
製品そのものの耐久性も重要です。
まとめ
USBでもピンジャックタイプでも、延長ケーブルを使用すれば、ヘッドセットを使いやすい長さに延長することができます。
ヘッドセットのケーブルが短くて使いづらいとお悩みの方は、ぜひ延長ケーブルを検討してみてください。
ヘッドセットの延長ケーブルひとつで、ストレスを解消し快適に使用できるようになるでしょう。